バツイチで身1人となり、マンションを出た私は、しかたなく例の浮気相手「広岡」の家に居候する事にしました。
それから初めのうちは、広岡と楽しく暮らしていました。
しかし、前にも述べたように、もともと彼は遊び人なのです。
こんにちは、この連載記事担当の町田みゆきです。
この記事はすべて私の実体験に基づいています。
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【女の浮気】離婚と再婚 体験談③クソ煩わしい手続きの末バツイチに
私とこのような関係になったように、広岡には他にも女性はいました。
私には広岡がすぐに浮気していることがわかっていました。
さらに、彼には認知している子供もいたのです。
1:結婚生活に愛情はあったのか

広岡は、ルックスも経済的な面も、それほど良くないのになぜか女にモテるんです。
放っておけないと思わせる人なのだ。
広岡はいつも周りに複数の女性の気配がするという感じで、1人ではいられないタイプの人でした。
けれど、そんな広岡には私が気付かなかった価値観を教えてもらいました。
広岡は明るい笑顔で一晩中楽しい話をしてくれた人です。
話に夢中になっていて、気がついたら朝になっていた、なんてことがよくありました。
ひと時でも、その日その時を楽しく生きる。
本来の自分でいる。
そんな生き方をしようとしている、広岡はそんな人でした。
「君の旦那、なんで迎えに来ないの?普通だったら、殴り込みに来るでしょう。」
「本当に愛されていたの?俺だったら、頭に来るけどね。」
そんな事を広岡に言われました。
普通って何だろう?と私は考えてしまいました。
私とマサヒロの夫婦関係は形だけで、お互いへの愛情なんて無かったのか、それとも無くなってしまったのか、私はわからなくなりました。
新築のマンション、車、旅行、外食、そんなものはただの器だっただけで、中身は何も入っていなかったのではないかと結婚生活を思い返しました。
2:形だけの理想の夫婦
私とマサヒロは「若い素敵な夫婦」という姿を演じているだけだったのかもしれません。
私は4年もの間、いったい何をしていたんだろう。
私は結婚とは何なのか、夫婦とはいったい何なのかと考えるほどわからなくなってしまいました。
私が居候して1ヶ月ほどで、広岡が仕事の人事異動で転勤することが決まりました。
彼からは「一緒には行けない」と告げられました。
もともと、私たちは付き合ってはいませんでしたし、2人の関係性も微妙でしたので、当然です。
私は、広岡の家を出る事にしました。
私名義の貯金が多少あったので、すぐにアパートを借りることが出来ました。
自分名義の貯金をしておいて本当に良かったと、この時実感しました。
私は、4年ぶりの1人暮らしを再スタートしたのです。
前のマンションに殆どの荷物を置いてきしまったので、生活するための全てを新たに購入しなければなりません。
でも、これからは自分のために自分の事だけをすればいい、余計な物もいらないし、好きに暮らせると思っていました。
しかし、私の再スタートは、思っていたように上手く切ることは出来ませんでした。
自ら起こした波乱によって、さらに谷の深いところへ落ちていくことになるのです。
3: ひとりの再スタート
結婚生活はなんだったのか?
浮気相手だった
広岡のアパートを出て、私は本当に1人となりました。
ひとりで借りたアパートに入居したものの、照明器具が間に合わないという事態になってしまいました。
なんと引っ越し初日は非常灯で一晩過ごしました。
その夜はとても静かで、悲しい時間だったことを思い出します。
今まで結婚というものに守られ、私は1人ではなかった。
本当に1人になるというのは、こんなに心細かったのかなあと思いました。
私は結婚する前も1人暮らしをしていましたが、その時は寂しさなんて感じていませんでした。
逆にその時は1人暮らしを楽しんでいました。
しかし今は、結婚生活の3LDK分譲マンションから、薄暗く狭いワンルームのアパート暮らしになり、離婚後の侘しさは私の心に染み渡りました。
でも実は、私はマサヒロと別れるきっかけ、背中を押してくれる何かをずっと、待っていたのかもしれません。
離婚したことを微塵も後悔はしていません。
でも、結婚している状態が、精神的にも経済的にも守られて、安定していたんだという事を感じずにはいられませんでした。
離婚前のことを思い返すことはあっても、離婚後のマサヒロ、家族、友達がどんな思いで過ごしていたのか、またどんな状態なのかを、私は考えてもいません。
「私は悪くない」、「こうなってしまったのはマサヒロのせいだ」と思い込んで強がっていなければ、自分の精神を安定して保つことができませんでした。
私はなんとか生活を立て直そうと必死にもがいていました。
4:突然に届いた最悪の知らせ

私はようやく少しずつ1人暮らしにも慣れていき、今後の事も少しずつ考える事が出来るようになっていました。
そんな時、思いもしない不幸の知らせが届きました。
それは浮気相手だった広岡の訃報でした。
酔った勢いの事故で亡くなったのだそうです。
私はとても信じることができませんでした。
実は、私が広岡のアパートから出た後も、私たちは完全に別れた訳ではありませんでした。
時々飲みに行ったり、泊まりに来たり行ったりとコンタクト取っていました。
広岡は自分と知り合った事で、私の人生を狂わせてしまったのではないかと、若干の責任を感じていたみたいでした。
なので、出て行った後も私を心配してくれていました。
亡くなった前日も広岡からメールが来ていました。
内容は忘れましたが、優しい内容のメールだったと思います。
広岡は女遊びの人でしたから、私は連絡を受けただけでお通夜もお葬式にも行く事は出来ません。
身近な人が亡くなるのは初めてだったので、どう受け止めていいのかわかりませんでした。
広岡は彼氏でもないし、あえていうなら「セフレ」でしょうか、なのに、私の心の中に穴が空いてしまいました。
別にどんな関係でもいいし、会えなくなってもいいから、生きていて欲しかったんです。
広岡は私の人生を変えてくれた人なのですから。
つづく
(記事担当 町田みゆき)
おわりに
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